〒950-1101 新潟県新潟市西区山田511
新潟ふるさと村バス停 徒歩5分
屋根は建物の印象を大きく左右する部分です。そして風雨・風雪・紫外線と一番過酷な状況にさらされる場所でもあります。
それぞれのメリット・デメリットをふまえた上で、最適な屋根リフォームを実現しましょう。
目次
日本瓦の歴史は、588年に百済より伝えられたと記録があります。江戸時代には防火を目的に都市部で瓦の使用が推奨されましたが、それ以外の地域では決まった階級や、許可を得たものだけが使用出来る特別なものでした。1885年に引掛け桟瓦が開発されてから全国に普及し始めます。
瓦は当たり前に重いものです。伝統的な「土葺き」と呼ばれる瓦を固定する土を野地板上に全面に敷く工法は1㎡あたり100キロといわれます。
土葺きは重いというデメリットもありますが(昔の柱や梁をほぞといわれる凸凹加工で結合する工法ではこの重さが結合部をなじませたり、落ち着かせるために必要でした)、葺き土のメリットは調湿効果です。
関東大震災、阪神淡路大震災と倒壊を伴う震災をきっかけに、軽量な瓦桟工法が主流になります。それでも、箱根より西の地域では土葺きで瓦を施工する建物も少なくなないです。
瓦は他の屋根材と比べると防音性と断熱性に優れています。防音性は瓦自体がほかの屋根材より質量がおおいため、雨粒が瓦表面にあたっても振動したりすることが無いためです。
断熱性に関しては、粘土を焼き上げて作られた瓦自体は、他の素材と比較して熱容量が大きいというわけでは無く、熱を伝えにくいのはその納まり構造です。瓦の下には空気層が大きく取れるため、瓦表面から伝わった熱が空気層で大きく和らげることができます。
この空気層によって他の屋根材と比較すると夏場の屋根裏の気温が5~10℃程涼しく出来る効果があります。
粘土プレス整形し、施釉という工程で800~1200℃の高温で色付けしガラスコーティングする釉薬瓦と、1030℃くらいで焼成した土瓦を900℃に下げブタンガスを窯に注入して燻化をし赤茶色に焼けた土の瓦全面に炭素膜が形成される銀色のいぶし瓦があります。ともに、メンテナンスフリーで一生ものとなります。
1880年代にアメリカで考案され、アメリカの屋根市場では80%を占めるといわれている。
フェルトと呼ばれる紙にアスファルトを何層かに分けて含侵させ、トップコートに着色ガラスコーティングされた御影石を圧着させ、表面デザインとしている。
寒さには強いが暑さと湿気に弱い、耐用年数は20年~25年で膨れや巻き上がりがなどが出やすくなる。屋根材がやわらかいため、曲面施工なども得意な屋根材である。
重ね張りもでき非常にメンテナンス性に優れた材料です。
重さは1㎡あたり約13キロと非常に軽量です。素材がアスファルトであること納まりに空気層もあまり確保していないため防音・断熱性能は瓦より劣りますが、以外と表面に施されたグラニュールストーンという石粒が防音と熱貫流抵抗に貢献し、気になる程度の体感値ではない。
金属屋根材の歴史は古く、日本でも神社建築などで古くから銅葺きが多く使われている。
重さは鋼板の厚さ0.35mm1㎡あたり約5キロと最も軽量である。住宅の構造に長期的に負担をかけにくいことや、地震時に構造の頂点である屋根が軽いと建物自体の揺れが大きく抑えられるということで「免震」効果を期待して採用される場合も多い。
また、積雪・寒冷地では瓦や平板スレートのように割れる心配がないため採用率は高い。熱容量はほとんど無いため、紫外線などで鋼板が加熱するとその下の密着した素材の層にすぐに熱を伝えてしまうため鋼板屋根材の下に断熱材を張った製品や表面塗装に遮熱塗料を塗ったりと様々な方法で熱を和らげる工夫がされている。
ガルバリウム鋼板・・・アルミ55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の組成で生成された鋼板皮膜層をもつ商品です。耐久性に非常に優れ、従来の亜鉛メッキ鋼板と比較すると約3倍の耐久性があります。